私が皆さんに伝えたいこと、

だけど表現するのが難しいことを、

清水友邦さんが、とても分かりやすく伝えてくれてます。

愛を取り戻すには自分の感情に触れる必要があります。
けれども、自分の感情に触れることには恐れがあります。

子供の頃にあるがままの自分が否定されると感情が意識にのぼってくる通路を封鎖して両親の期待に添う偽りの仮面を被るようになります。

固く防護された偽りの自己は、自分を巧みにごまかし、心から湧いてくる感情を素直に表現しません。

感じないようにハートを閉じて心の痛みを抑圧して心の奥底にしまい込んでいます。

外見は大人でも内面は感情を抑圧した子どもの時のままの人が多いのです。

人生で受け入れられない経験をすると不快な感情や重たい気分が心の奥から浮上して巻き込まれます。

そのとき、不快な感情から逃げようと即座に思考が動きます。

思考がハートのエネルギーを奪ってしまうのです。

そして、自己中心的な物語に入り、自己否定して自分を責めるか、他人のせいにして攻撃してしまいます。

自我はあるがままが嫌いなので、内側で起きている感情のプロセスをいつも止めています。

恐れや不安の奥には怒りと悲しみがあります。
そこには愛を受け取れなかった痛みがあります。
分離感があります。

情動という生命エネルギーの流れには愛という源泉があって、そこからあらゆる感情が発生しています。

沈黙して感情の流れを止めずにあるがままにしておくと生命エネルギーは愛という源に帰ります。

自我は分離して見ているので愛を不安や怒りとして感じています。

自分の内側に沸き起こる不快な感情は外の世界に原因があると考えています。

自我は不安を解消しようと外側に投影して行動表現して問題がおきるのです。

否定的な感情から逃げないで気づきと一緒に経験する必要があります。

不安や恐れから逃げずに気づきの中で深く味わい尽くすと、分離していたエネルギーは一つになります。

感情や思い込みの葛藤の中で全体を俯瞰する本当の自分が目覚めると、マインドが心の表層を流れる波に呑み込まれていたことに気がつきます。

感情や思考は常に揺れ動いています。

永遠でないものは常に変化しています。

いつも変わらずに「いまここに」在るものそれが本当の自分です。

空が雲で覆われて雨が降り、風が吹き、嵐がこようと、その背後には常に青空があります。

視野をこころ全体に拡げると、苦悩も喜びも、雲のように過ぎ去る心の大空の一部だということがわかります。

雲(思考・感情)があってもなくても、常に青空(真実の自己)はあります。

苦しみは自我がゆらいでいる状態です。
その時に自我という雲の切間から
突然光がさして『はっ』と気がつきます。

自分だと思っていたマインドは自分ではなかったのです。

気づきがおきれば
本当の自分は何があっても傷つくことなく、
今ここにいつもあることを知るでしょう。

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