3月に沖縄久高島でリトリートを開催した清水友邦さんが、この間発信していたことをシェアします。

ここに書かれてる友邦さんの最後の言葉に、皆さんに内側から氣づいてもらえたらと真理の1年コースをしています。

わたし自身友邦さんのおかげで、約2年半前にこのことに氣づけてから、人生がじわじわとそして大きくシフトしました。

長文でとても深い内容ですが、興味がある方はぜひ最後まで読んでみてください。

※ 写真は昨年サロン5周年記念に清水友邦さんご夫妻が来てくださって、リトリートを開催した時のもの。

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2023年5月6日の満月の日ウエサク祭が各地で行われました。

仏典によると釈尊の生誕・成道・ 入滅はヴァイシャーカ(Vaisakha)月の満月の月となっています。

太陽暦でヴァイシャーカ(Vaisakhi)は5月の満月にあたるのでスリランカでは釈尊(ゴータマ仏陀)の誕生、成道、涅槃を一緒にウエサク(Wesak)と呼んで盛大なお祭りをします。
インドでヴァイシャーカ月の満月はブッタプルニマ(Buddha Purnima)と呼び仏教徒にとって最も神聖な祝日となっています。
インドの暦では第二の月にあたるので漢訳で釈尊の生まれた日は2月8日になりました。
玄奘三蔵の西域記では3月8日です。
日本は旧暦の4月8日としました。

中国の周の時代の暦では11月を第一の月として数えるので、日本では12月8日が成道の日(さとりを開いた日)としています。

チベットでウエサク祭はサカ・ダワ祭と呼んで毎年チベット歴の4月の満月の日に行われます。

サカとはシャカすなわち釈迦のことです。
チベットの聖地カイラス山(チベット名カンリンポチェ)でサカ・ダワ祭の日は新しく十三メートルの太い柱(タルボチェ)を建てて祝います。

祭りの前日にタルボチェを引き倒し、新しいタルチョに付け替えて、半分ほど引き起こして当日を迎えます。
チベットではカイラス山は観音菩薩の化身と信じられています。

明治にカイラスを巡礼した河口慧海はカイラス山は観音菩薩の化身であり500人の羅漢(らかん)が住んでいると説明しています。

羅漢とは悟った人のことです。
神秘家OSHOは古い巡礼地には特定の次元へと向かうエネルギーが流れ始める地点があったと説明しています。

その一つがカイラス山でまだ道の途上にいる探求者たちを助けるために500人の光明を得た覚者(ブッダ)たちが常にとどまっていると説明しています。

ただし肉眼では見えません。
輪廻の環から抜け出す鍵を持った者たちにしか入れないのです。
その鍵とは同じ過ちを繰り返し継続するマインドの罠を見破ることです。

神智学ではカイラス山に覚醒に導くマスター達が住まうとしています。

神智学でウエサク祭は高次元の意識であるアセンデットマスターより意識を変え世界を変えることができる強力なエネルギーを受け取れる重要な日となっています。

ウエサク祭がニューエイジのお祭りになったのは元祖の神智学協会の影響がありました。

ウエサク祭は京都の鞍馬寺が有名です。
今年の鞍馬のウエサク祭は2023年の5月6日です。
鞍馬寺はレイキ発祥の地でもあり、義経が預けられた寺でもあります。

説明では「昭和22年に鞍馬弘教を立教開宗して、650万年前に金星から飛来し鞍馬山の岩の上に降り立ったという護法魔王尊サナート・クラマを祀っています」と650万年前の金星が出てきて驚きます。

鞍馬山で衣川で亡くなった義経は魔王尊の脇侍となり、遮那王尊として奥の院の義経堂に祀られています。

護法魔王尊とは牛若丸(源義経)に剣術を教えた天狗で正式には鞍馬山僧正坊と呼ばれています。

鞍馬寺は天台宗に属していましたが、1947年(昭和22年)に独立して鞍馬弘教総本山となっています。

鞍馬がサマートクマラになったのは昭和29年5月18日に管長の信楽香雲が霊示をうけた事によるとあります。

鞍馬弘教という宗派を作った初代管長の信楽香雲は神智学協会日本支部の三浦関造と長年、深い交流関係がありました。

650万年前の金星のサナートクマラとウエサク祭が突然、昭和になってから現れた背景は、鞍馬山の初代鞍馬寺管長の信楽香雲が三浦関造と近しかったことにあったのです。

神智学協会のサナート・クマラが鞍馬の一字違いであることから昭和初期に鞍馬山の教義サナート・クラマになったのです。

信楽香雲著「鞍馬山歳時記」にはブラヴァツキー夫人の話が出て来ます。

鞍馬に昔からあった五月満月祭がウエサク祭になったのは三浦関造経由の神智学の知識が元だったのです。

神智学協会は1875年に退役軍人のオルコット大佐とブラヴァツキー夫人によってニューヨークで設立されました。

その当時のブラヴァツキー夫人は霊媒として交霊会を開いていました。

ある日セラピス・ベイという高次元のマスターからオルコット大佐に手紙がとどきました。

その手紙の内容は「ブラヴァツキー夫人はこの世界で特別な任務を持っているので、どんな犠牲をはらっても彼女を守らなくてはいけない」というものでした。

オルコット大佐に妻と四人の子供がいましたが妻と離婚し、ブラヴァツキー夫人と行動を共にして神智学協会を設立したのです。

ニューヨークからインドに移った神智学協会はスリランカで大変な成功を治めました。

オルコット大佐は仏教徒になって、それまでスリランカに4校しかなかった仏教の学校を4百以上作りました。

のちにその学校の卒業生はスリランカで重要な役職につくことになり神智学会員が急増しました。

つまり初期の神智学会員の8割はウエサク祭と関係が深いインド、ビルマ、スリランカの人々だったのです。

サナートクマーラはヒンズー経の教典「ヴシュヌ・プラーナ」に出てくるヴィシュヌ神の化身の一人(バガヴァットギータでは武将の一人)です。

神智学のサナートクマラは金星から来たことになっていて、サナートクマラはシャンバラ(地球の神の王国)に住むということになっています。

シャンバラはチベットの教典「カーラチャクラ(時輪タントラ)」に出てくるシャングリラの元になった理想郷です。
神智学ではヒマラヤの奥地に大師方が住み必要に応じて手紙や電報を送ったりすると言われていました。

どこからともなく現れる高次元のマスターからの手紙はマスターレターといってのちに神智学協会の内紛とスキャンダルをもたらしました。

それ以来ブラヴァツキー夫人は今日までもっとも胡散臭い人物として見なされ続けています。

スキャンダル以降アデプト・マハトマと呼ばれる大師方は手紙や電報をしなくなりもっぱらテレパシーによるチャネリングだけになりました。

オーラ・ソーマのマスターボトルの名前にセラピス・ベイ、ジュアルクール、ヒラリオン、クツミ( クートフーミ)がありますがすべて神智学から来ています。

ここからもブラヴァツキー夫人がニューエイジの母と言われる理由があります。
ブラヴァツキー夫人の説明によるとジュワル・クール大師はシガツェに居住しているチベットの大僧院の僧院長ということになっています。

シガツェの大僧院といえばタシルンポ寺のパンチェン・ラマなのでジュワル・クール大師はパンチェン・ラマがモデルだったかもしれません。

歴代のパンチェンラマは「カーラチャクラ(時輪タントラ)」の権威でした。

ダライラマ法王は観音菩薩の化身であり、その観音菩薩を脇侍とした仏さまが阿弥陀如来でその化身がパンチェンラマです。
菩薩の化身であるダライラマよりも如来の化身であるパンチェンラマの方がヒエラルキーが高いのです。

チベットでは代々ダライラマが政治的な権威を持ち仏教教理の役割はパンチェンラマが担ってきました。

ブラヴァツキー夫人の話によるとインドのカシミール出身のクートフーミ大師はチベットのギャンツェで目撃されています。

モリヤ大師はチベットの第二の都市シガツェ近くを流れるブラマプトラ川峡谷の岩をくり抜いた洞窟に住んでいると説明されています。

アグニ・ヨガのヘレナ・レーリッヒはシャンバラのモリヤ大師からのブラヴァツキー夫人の正統な後継者であることを主張して神智学協会の会長に就任したアニー・ベサントの怒りを買って退会させられています。

ヘレナ・レーリッヒの夫ニコライ・レーリッヒは「戦時下における文化財保護のための平和条約」を起草して1929年にノーベル平和賞にノミネートされています。

クリシュナムルティは幼い頃、クート・フーミ大師から教えを受け「大師のみ足のもとに」という本をだしていいます。

ルドルフ・シュタイナーは神智学協会のドイツ支部長でした。

神智学の教えによると人間は転生輪廻を繰り返しながら進化し続けて、最後は魂が完成してカルマから解放されます。

その途上で魂がある段階まで進化すると秘儀参入をはたしてマスター(アデプト・マハトマ)となって世界を支配しているグレート・ホワイト・ブラザーフッド(大白色聖同胞団)の一員となると説明しています。

その中の何人かのマスターは人類の進化に手を貸す為に人間の姿にとどまるとされています。

この神智学の教えは言葉を変えると大乗仏教の菩薩の概念そのままです。

いつでも悟りの境地に入れるにもかかわらず、すべての衆生が済度されるまでは涅槃に入らずとどまるのは菩薩です。

人々の苦しみを救うために人間の姿をとるのは報身の仏です。
そのために神智学は仏教やヒンドゥー教とスピリチュアリズムを混合しただけだと批判されています。

クリシュナムルティは「意図的な努力や訓練、または宗教団体や何かの組織に属することによって覚醒を引き起こすことはできない」と繰り返し講演しています。

その背景には幼少の頃から神智学協会の礼拝儀式につきあわされ、あらゆる秘教的教え、ランク付けされた何段階もの秘儀参入のイニシエーションを協会の幹部もそれを通過しましたが俗物性は変わりなく凡庸なままだったことがあります。

子供の頃のクリシュナムルティはマスターと呼ばれる霊的存在について話していましたが成長すると言わなくなりました。

成人すると、誰かに依存することなく、真理は内にあることに気がつき、体験の中で真理を見出すことが唯一の価値あるものと語るようになったのです。

神智学の秘教システムはどこにも導かなかったことをクリシュナムルティは目撃したのです。

セミナーに参加すれば、あなたはハイラーキー(高次元の存在)とつながり愛と光のエネルギーを受け取るようになり高次元の世界へアセンションすると宣伝するニューエイジ系のセミナーは今でもあります。

言葉で理解している人々はマインドの中でハイラーキーが二つに分離しています。

本当の所、お金を払ってセミナーやイニシエーションを受けなくとも魂の本質はすでにアセンションしていてマインドがそれに気がつかないでいるだけだというのが秘密の教え(シークレット・ドクトリン)の真実なのです。

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